-甲子園駅・リニューアル-
阪神電気鉄道「甲子園駅」では、大規模なリニューアル計画が行われています。リニューアルは「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」と一体的に行われています。
現在の島式・相対式4面4線の狭いホームは、プロ野球や高校野球の開催時に大混雑していましたが、島式・相対式3面4線の広いホームに生まれ変わります。
ホーム中央部に白球や高校球児のユニホームの「白」をイメージした縦45m×横45mの大屋根を設置します。
自然光を通す膜素材を使用し、屋根の南北には壁を設けず、甲子園特有の「浜風」が吹き抜けるデザインを取り入れます。
阪神電気鉄道(PDF:2011/06/08)
甲子園駅をリニューアルします~阪神甲子園球場の玄関口が新しく生まれ変わります~
甲子園駅改良工事の概要
◆ ホームの拡幅-上り線(梅田・大阪難波方面行き)ホーム、下り線(三宮方面行き)ホーム、下り線降車専用ホームを拡幅する。現在の最大幅5.6mの上下線ホームは、9m程度に拡幅される。これに伴い、上り線の降車専用ホームは廃止する。
◆ バリアフリー化-各ホームにエレベーターを設置(西改札口3基、東改札口2基)する。また東西改札口に多機能トイレを設置する。
◆ 西改札口の拡張-ホームに通じる新たな通路を、現在の通路の西側に設けるとともに、駅舎を改築しコンコー スを拡張する。
◆ 東改札口の改築- 駅舎を改築し、東口を新たに設け、駅東方面へのお客様の利便性を高める。また、上り線 (梅田・大阪方面行き)ホームへの通路と下り線(三宮方面行き)ホームへの通路を分離する。
◆ 大屋根の設置(縦45m×横45m)-ホームの中央付近、県道浜甲子園線の上部に、膜素材を用いた大屋根を設ける。
◆ 総工事費-54億円(総工事費のうち、国が1/5、地方公共団体が1/5を補助)
◆ 工期(予定)-2011年度~2016年度
下り線ホーム東端から東側を見た様子です。すぐ東側では「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」が行われています。2つの事業は一体的に行われています。
この部分は正規の「下り降車ホーム」の土台だと思われます。
下り線ホーム東端から西側を見た様子です。仮設の「下り降車ホーム」が姿を現しています。
最終的には、仮設の「下り降車ホーム」部分に軌道を移設します。現在の軌道の部分はホームとなり「下りホーム」が拡幅されます。
「東改札口」への仮設の階段です。利用できるのは主に野球開催時のみで、通常時は閉鎖されています。
大屋根や架線を支える南側の支柱です。
最終的にはこの部分は下り線の軌道になるので、仮設の「下り降車ホーム」はめちゃめちゃ簡易な造りになっています。
「臨時改札口」が、2014年3月21日に「選抜高等学校野球大会」の開幕に合わせて完成し、供用開始されました。利用できるのは主に野球開催時のみで、通常時は閉鎖されています。
新しい「臨時改札口」は、梅田方面からの仮設の「下り降車ホーム」と同一平面に自動改札機6台の規模で設けられました。
「臨時改札口」の建物です。
「臨時改札口」の出口です。利用できるのは主に野球開催時のみで、通常時は閉鎖されています。
駅の南西側に自生する「クスノキ」の大木を駅舎内に取り込むかたちで残します。そう言えば、京阪「萱島(かやしま)駅」のホームにも「クスノキ」の大木がありますね。
(おまけ)
「京阪「萱島(かやしま)駅」のホームの「クスノキ」の大木です。
下り線ホーム西端から東側を見た様子です。
上り線ホーム東端から西側を見た様子です。仮設の「上り降車ホーム」が姿を現しています。
最終的には、仮設の「上り降車ホーム」部分に軌道を移設します。現在の軌道の部分はホームとなり「上りホーム」が拡幅されます。
「東改札口」への仮設の階段です。利用できるのは主に野球開催時のみで、通常時は閉鎖されています。
最終的にはこの部分は下り線の軌道になるので、仮設の「上り降車ホーム」はめちゃめちゃ簡易な造りになっています。
大屋根や架線を支える北側の支柱です。
上り線ホーム西端から東側を見た様子です。
南側から見た様子です。
大屋根や架線を支える南側の支柱です。
南側に拡幅された橋脚部分です。最終的には、支柱の左側部分に正規の「下り降車ホーム」が整備されます。
「タダノ」のオールテレーンクレーン「AR-5500M」が登場していました。最大吊り上げ荷重550トンという国内最大級のクレーンです。
オールテレーンクレーン「AR-5500M」の車体です。
巨大な「油圧シリンダ」が萌えです。
「カウンタウエイト」も重そうです・・・
「臨時改札口」の南側の謎の「構台」です。
「構台」を何に使うのか謎でしたが、「構台」の上で駅改良のための資材を組んでいるようです。
「構台」の上で組んだ資材をオールテレーンクレーン「AR-5500M」で吊り上げて設置すると思われます。
「構台」の下は歩く事が出来ます。資材を組む作業スペースが無かったため「構台」を設置して、「構台」の下に甲子園球場~甲子園駅の動線を確保したのだと思われます。
北側から見た様子です。大屋根や架線を支える北側の支柱です。
東側寄りから見た様子です。
北側に拡幅された橋脚部分です。
最後に駅構内です。少しずつ駅構内も美装化されて綺麗になりつつあります。。
設置されたデジタルサイネージに「“たいせつ”がギュッと。」のテレビCMでお馴染みの「佐藤江梨子」と「ハマカーン(神田伸一郎)」のCMが流れていました。
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大規模にリニューアル工事中の阪神電気鉄道「甲子園駅」 2014年6月4日の建設状況
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